アクション好きが観てきた映画感想!!(あくまでも個人的な感想です)

映画の感想をブログでやってみます。なにぶん素人ですのでどうか暖かい目で見てほしいです(不快になられても責任とれませんので悪しからず)

ザ・バットマン

短文感想
嘘を暴くのは暴力か、それとも優しさか?
歴代最高のバットマン映画にしてバットマンがヒーローになる話。

個人的%率 100%

























ネタバレ感想
最高のバットマン映画でした。
初っ端からリドラーによる殺人事件発生と同時に犯罪者らをボコボコにするバットマンから始まって終始バットマンの視点から描かれるノワール映画で3時間の長尺を感じさせない映画でした。

えー、今作では元々あった2つの問題が根っこに関わるのでそれを先に、今作の二十年前にトーマスウェインは市長選の最中に妻のマーサウェインの父親が母親を殺害し父親はその後拳銃自殺してマーサの一族はそれを隠蔽。またマーサはこの事件の後、度々精神病院に入退院を繰り返すというスキャンダルが暴露されかける。トーマスウェインは市長選の時にこのスキャンダルを暴露した記者を買収しようとするも失敗。困ったトーマスはファルコーネに頼み込む。結果として記者は死亡し、その1週間後にトーマスとマーサの夫妻は殺害される。
そのせいでトーマスの街の再開発計画が大物の政治家や検事や犯罪者や汚職警官の資金洗浄に使われる。
もう1つがゴッサムを支配していた大物マフィアのマローニが逮捕された事件でこのマローニ逮捕を裏で操っていたのはファルコーネなんですがそこに警察やら検事やら政治家が関わっていて政治家のドラッグ撲滅の公約なんて嘘。検事は犯罪を見逃す代わりに月1万おそらくドルなので日本円で百万くらいの見返りを貰い、警察官はファルコーネのところで用心棒をしていたり、薬の売人になるなど真っ黒。

これらの問題がザ・バットマン全体に蔓延っている中でリドラーが全てをブチ壊すというのが今作です。


リドラーの犯罪の動機が凄く強烈でバットマンの真似をして一緒にゴッサムが崩壊するのを見たかったからと云うかなり病んでる内容で元々リドラーは孤児でかなり劣悪な環境で生きてきてトーマスの市長選の際の聖歌隊にはいたようです。
しかも根底にはトーマスが孤児とかを手厚くしてたのに対して死ぬとゴッサムは孤児達を見放して残された息子のブルースウェインだけを助けたのでそれに対する嫉妬もあると思います。
ここら辺は直接の説明がほぼなく、映画を見て自分で組み立てないといけないのであくまでも個人の感想として受け取って下さい。
そんな中でバットマンが登場し、バットマンが犯罪者をボコボコにするようにリドラーも行動を開始したというのが今作でかなり病んでます。
というか面倒くさいヤンデレなストーカーです。




前述のトーマスとファルコーネの問題が人によって違っていてまず記者に対する認識がトーマスではなく執事のアルフレッドとファルコーネの見解はマローニの使い走りの記者。リドラーはただの記者。そもそもこの問題になったマーサのスキャンダルは過去に医者としてファルコーネを助けて知り合いになったトーマスをファルコーネの言いなりにならないようにスキャンダルを使ってマローニが市長になるのを阻止しようとしたとファルコーネは言い、アルフレッドはマーサを守る為と言いますがリドラーはこの事には触れてない。
ファルコーネはトーマスがやらせてその後すぐに死んだと言いますがアルフレッドはトーマスはファルコーネがこうするとは予測出来ず警察に全て暴露すると言った直後に死んだと言います。またリドラーはこの事に関してはファルコーネに近い言い分でトーマスウェインを貶すという非常に真実が分からなくなるかなり入り組んだ物語になってます。

これを観てて実に真実や善悪なんて人によって違うというのが良く分かります。
リドラーの矛先はブルースウェインとしての自分にも向いてアルフレッドが重傷にあい、目が覚めたアルフレッドとブルースの会話からブルースがドンドンヒーローとしてのバットマンになっていくのが最高です。

特にラストバトルであるリドラーに共感した人らとの対決はまさにバットマンリドラーの違いがあれを一回見たら分かるという素晴らしい物です。

私、DC映画に対する不満で敵を倒すのは大好きだし面白いけど人を助けてる場面が少ないなと思ってたのですが今作はそれをブルースの時に少しずつ見せて最後にバットマンの姿でそれをやるのが超感動しました。


今作で話をかき回してるのがペンギンでファルコーネの右腕として色々と暴れてます。またマローニ逮捕の時のスパイが誰か分からずバットマンと友人の警官ゴードンに尋問されますがペンギンは無実。というか今作でのペンギンは完璧にコメディリリーフで良い清涼剤でしたw。

そして自体の中、同居してる娘を助けようと奔放しているキャットウーマンのセリーナ。彼女は今作ではファルコーネの娘でストリート育ち。色々とかき回してます。

今作のリドラーに次ぐ最大の敵であるファルコーネ。大物マフィアのボスで色んな所に人脈を作り、裏から街を支配していてまた裏切られないように彼らの弱みも握ってるかなりの大物です。しかもマローニ逮捕の時に使ったスパイは関わってる人間全てで弱みを握ってる限り全員手下と云うかなりドス黒いキャラと云うか今作のほぼ全ての問題の根源です。最後はリドラーに射殺されて真実は永遠にわからないという何とも後味の悪いというか実質的にほぼ勝ち逃げみたいな感じで退場しました。


また最後にヒーローになったバットマンに対して感情を爆発させるリドラーに優しく声をかける笑う男はまぁ多分アイツです。


今作で凄く好きなのはあのゴッサムの街並みです。個人的にダークナイトよりもバットマンビギンズのあの世界観が好きですが今作はリアルな部分とあのティム・バートンの頃からのダークな感じが合わさっていて非常に好みです。また権力者が軒並み真っ黒で下もかなり鬱憤と怒りが溜まっており、かなり退廃的です。
この世界観はリアリティとロマンの間を見事に言っていてこれは最高でした。
またバットマンのアクションも派手なのは少ないですが歴代で1番身軽かつ容赦が無いのも素晴らしいです。
また最初は普通にボコボコにするし、容赦が無いんですがラストバトルではリドラーの共感者らを無力化して吊るすなど徐々に変わろうとしてるバットマンを映してくれたのも良いですね。まぁそれは洪水やら銃弾の雨とかで有耶無耶になるんですけどw

ただあの派手なカーアクションは少し下手でした。ペンギンの車が前でバットマンが後ろなのは分かるし、炎の中から飛びてるバットモービル付近は良かったんですがそれに至るまでのカーアクションが微妙で、ロングのカットがあと少し欲しかったですね。一体どういう場所をどんな感じで走っているのかが分かりにくくなってましたから。

ラストのバットマンとセリーナのバイクの並走は見てて、お前らラストだからってイチャイチャしてんなやの普通に思いました。


何はともあれ最高のバットマン映画なのは間違いなかったです。
もしも続編があるなら今度はサイコなキャラじゃなくて殺し屋のデッドショットとかデスストロークとかとやり合って欲しいです。
ジョーカーは?アイツは暫く出なくて良いです。
単独映画で暴れてましたし。