アクション好きが観てきた映画感想!!(あくまでも個人的な感想です)

映画の感想をブログでやってみます。なにぶん素人ですのでどうか暖かい目で見てほしいです(不快になられても責任とれませんので悪しからず)

瞳をとじて

短文感想

ビクトル・エリセ31年ぶりの長編は終活とタンゴと映画の話!!

個人的%率100%

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレ感想

TOHOシネマズ新宿で見てきました!!

ビクトル・エリセは『ミツバチのささやき』『エル・スール』とDVDで観てから好きな監督でしたがもう作らないと思ってた中でまさかの新作が発表されて観ました!!

シンプルな結論から言うと最高でした!!

初めに言っときますが派手な演出なんて0です!!しかし目が全く離せない!!

序盤は劇中劇のシーンから始まり、次にその主演俳優のフリオが失踪したのをテレビ番組で話す為に作品の使用料とか諸々のお金に加えてインタビューをする主人公のミゲル。番組司会者兼プロデューサーのマリアと色々と話し終わり、ミゲルは編集師のマックスと話したり、フリオと一緒になって取り合ってた歌手のロラがたまたまマドリードに戻ってたので話したりしつつも今住んでる田舎に戻る。

この今のミゲルの住んでる家ってのが貧乏でトレーラーを改造したよう納屋なんですが近所のトニ達夫婦やデカ足というアダ名のルフィノとの半共同に近い生活が描かれていてここが無茶苦茶面白かった!!特に事件が起きるわけでも何でもない日常が流れているのですがここでミゲルが映画で使われていた音楽をトニに手伝って貰いながら歌うのですがこの穏やかな感じが凄い心地よくてでもミゲルの中にあるフリオが失踪した事による曇ってる感情は晴れず、そんな中で番組が放映されるとなんとフリオが生きてるという情報が入ってその場所へ・・・想像以上にあっさりと行きました・・・うん、絶対にミステリードラマって感じの宣伝は間違ってる

 

そして教えてくれた高齢者施設の福祉士の人の助けを借りてフリオに会うも記憶を失っていた。原因は過度な飲酒かなにかは分からないが今はガルデルと呼ばれていてミゲルは話をするのですが最初の話が兎に角最高で、ミゲルがトニにやってもらったのと同じような感じで一緒にタンゴの曲を歌って一緒に笑って・・・もうなんか色々と感動してここで号泣しました!!

しかし、記憶は戻らず、ミゲルは昔一緒に撮った写真や海軍で兵役を一緒に受けてた時に学んだ結び方など試すが効果は分からず、フリオの娘のアナを呼んでも効果が出てこず、そんな中でシスターがフリオが施設に来る前の病院に運び込まれた時に持っていた所持品を持ってきてそこにはフリオが最後に撮っていた作品に使われていたチェスの駒があり、ミゲルはマックスの力を借りてその街で数ヶ月前に閉館された映画館で最後の作品を上映!

そこでフリオがどうなったのかミゲル達が何を感じたのかは観客の想像に任せるといった感じで終わりましたが、非常にドキュメンタリーを見てるようなカメラワークで少なくともフリオと会ってから映画的にうおっ!?っとなったカメラワークなんて一緒に漆を塗る場面くらいで後は本当に淡々としてるのですが目が離せない

隣で見てるかと思えるような臨場感でまた話も誰かを探す話じゃなくて親友との友情を確かめるようなある意味で終活をしてるような話で新鮮でした。

169分と今までの作品以上に長尺で最初の幾つかの会話シーンは流石に長すぎじゃ??と思わなくもなかったですが見ていく内にこのテンポだから良いなと思えたので最初の不満も消し飛びました。

ラストシーンも誰がどんな感情を持っているのか曖昧なままでしたが最後のフリオが瞳をとじて終わる場面で様々な解釈が出来そうですがそこを言及するのは無粋な気もするので辞めておきます。

初のリアルタイムのエリセでしたが大満足です!!