アクション好きが観てきた映画感想!!(あくまでも個人的な感想です)

映画の感想をブログでやってみます。なにぶん素人ですのでどうか暖かい目で見てほしいです(不快になられても責任とれませんので悪しからず)

映画における駄作と傑作

映画にはいくつもの傑作、名作、珍作、駄作がありますが、一体何を基準に考えているのか少しばかり気になりますね。

なので、空っぽな頭でも考えうる限り考えてみたいと思います。

完全に私個人の見解の上での論なので、ご容赦を







傑作
何を基準に傑作と言って良いのか微妙なものです。
演出?映像美?脚本?俳優の演技?録音?編集?
原作からの改編?原作への忠実さ?
悩みますね。

代表的な傑作を挙げていきますと、『ゴジラ』、『ウルトラマン』、『七人の侍』、『駅馬車』、
フレンチ・コネクション』、『ロッキー』、
『卒業』、『カッコーの巣の上』、『アパートの鍵、貸します』、『恋人たちの予感』、『激突』、
『シェーン』・・・etc
あくまでも個人的な見解の上で古い映画に統一させて貰いました。

次に名作です。
傑作との違いは、これは後の時代にも影響を与え続けるかどうかだと思います。
『天国と地獄』、『羅生門』、『狼よさらば』、
ランボー』、『ダイ・ハード』、『ジョーズ』、
砂の器』、『仁義なき戦い』、『幸せの黄色いハンカチ』、『裸の島』・・・etc
他にも名作と呼ばれている作品は数多く存在します。前述の作品はあくまでも私個人の見解と趣味です。また、勿論名作と呼ばれる作品にも後の時代に続くような部分は数多くありますが傑作との違いは認知度です。傑作にはその作品を観ていない人にも伝わる部分があるのです。
具体的には『卒業』だと、最後に主人公が花嫁をかっさらう部分。色々な作品にオマージュされています。
ゴジラ』はゴジラと言うキャラクターそのもの。
『シェーン』は「shane、comeback!」の台詞
七人の侍』はそのタイトル通りに七人の侍が何かをするんだろうなと言うシンプルなタイトルとストーリー。
『ロッキー』もアメリカンドリームの金字塔で、スポーツ映画の主な作品はだいたいこのロッキーが作り上げました。
このように傑作と名作との違いはこの後に作られた作品にオマージュされて言った量の違いだと個人的に思います。
勿論、名作もオマージュされていっていますが、
例えば
ランボー』はスタローンが銃を撃ちまくる印象がありますが、明快なものではなく、どちらかと言うとシリアスで重い話です。
『ダイハード』も最初の作品はビル一つを舞台にするアクションです。
『天国と地獄』は不気味なタイトルですが、中身は純粋な刑事サスペンスものです。
このように知らない人にも一発でわかるものがあれば傑作、なければ名作と今はそう思ってます。

珍作
これは人の好みに完全に左右されます。
恐らく、駄作と呼ばれている作品も全てここに入ると思います。
主な作品群は
マカロニ・ウェスタン、SF、ホラー、ラブストーリー等々です。
(明らかにこのジャンル群が好きな人に喧嘩を売ってる)

前述の作品群はあくまでも今回の記事を分かりやすくするためのものです。前述の作品群でも好きな作品が私も多々あるので・・・

ここで珍作と駄作の違いを説明します。
例えば、
ゴジラ(2014)』、『シンゴジラ
この2つの作品は、どちらも賛否両論があります。
エンタメか芸術よりのどちらで捉えると言われたら、『ゴジラ(2014)』がエンタメで『シンゴジラ』が芸術よりと私は判断します。
ゴジラ(2014)』の否定的な意見の多くは、ゴジラの成り立ちで、水爆の核により古代から呼び出されたのがゴジラですから、それを否定しているんですよね。まぁ、その前に原子力潜水艦が行方不明になるって言う事故があったから、完全には否定してないと思いますが、ともかくこれが否定的な意見の多くでもう一つは中々姿を見せないゴジラ
監督は『ジョーズ』をイメージして描いたと言ってますが、『ジョーズ』は人間と鮫の対決ですから、『ゴジラ(2014)』の場合は敵怪獣のMUTOの登場で、人間の立場がゴジラと対決する当事者よりもゴジラとMUTOの対決を観る傍観者に近いので、『ジョーズ』の描きかたは合ってなかったとしか言いようがありません。
シンゴジラ』はマーケティングの時点で初代ゴジラをリメイクするというのを明確に言っていましたので、シンプルなゴジラと人間の対立になりました。しかし、問題は脚本の部分で『シンゴジラ』は確かに往年の特撮のロマンを見事に描いた作品ではありますが、登場人物の殆どが所謂公務員で、別の記事にも書きましたがゴジラの公務員は逃げないんですよ。故にパニック映画としての印象が弱くなりました。また、一般人が殆ど出ておらず、『ゴジラ(1954)』で例えると、平和の祈りのシーン、避難所の地獄絵図、またゴジラのチャーミングなシーンもない(個人的にこの部分がないせいで私の『シンゴジラ』に対する感想は【ゴジラを題材にした政治映画になってます】)
等があげられます。

下らない家族の物語は観たくないんだ、対決が観たいんだという『シンゴジラ』の賛成の言葉がありましたが、例えば『鳥人戦隊ジェットマン』はそれまでのスーパー戦隊と違い、トレンディドラマの部分を入れました。理由は、大人の視聴者を呼び込むためです。
何故に『ジェットマン』を例えに出したかと言うと、これが一番良い例だからです。
要するに子供向けの作品に大人向けの要素を入れて大人にも共感してもらおうと言う方法です。
何故に数多の怪獣映画に家族のドラマとかが入るのかって言うと色んな人に共感して貰おう。そしてこの怪獣を知ってもらおうと言う寸法です。
シンゴジラ』は庵野さんのネームバリューと一般の特撮の浸透、特撮に対する愛情によって上手くいった部分があり、それのお陰で家族の物語が無くても楽しめたのです。

長く書いてきましたが、ここで覚えて欲しいのは共感とジャンルに対する愛です。

そしてこの2つの作品に続こうとした大問題作にして日本映画の汚点としか言い様のない駄作シリーズ
ゴジラ(アニメシリーズ)』
この映画が前述の2つの映画と違うのは、まず『ゴジラ(2014)』みたいに家族の物語ではない。
シンゴジラ』のように特撮に対する愛が爆発している訳でもない。
アニメ版らしく、アクションはアニメならではでみれるが、アニメに対する愛が爆発していない!
東宝側は怪獣プロレスにしたくないと言いましたが、怪獣映画の王道が使えないなら、特撮に対する愛情もしくは誰にでも共感できる物語が必要なのに、その二つが存在しない。

完全に誰に向けて作品を出したのかがわかりません。特撮に対する愛情がないと特撮ファンは見ませんし、誰にでも共感できる物語がないと興味のない人間は入ってきません。

ブログを読んで下さってる皆さん、これが駄作です。

珍作と駄作の違いはジャンルに対する愛情です。
勿論、何を思って愛情を感じるのかは人によって違います。

例えば、『コマンドー』を駄作にするものもいれば、『ゴジラ』を駄作にするものもいます。

スターウォーズ』が嫌いな人間もいれば大好きな人間もいます。

結局は人の求める物によってそれらは変わっていきますが、私が思う駄作は誰に向けて出すのかを見失った作品を私は駄作と読んでいます。