アクション好きが観てきた映画感想!!(あくまでも個人的な感想です)

映画の感想をブログでやってみます。なにぶん素人ですのでどうか暖かい目で見てほしいです(不快になられても責任とれませんので悪しからず)

キャプテンマーベル

『キャプテンマーベル』

監督 アンナ・ボーデン&ライアン・フレック

脚本 メグ・レフォーヴ ニコール・パールマン
ジェネヴァ・ロバート ソン=ドゥウォレット

出演 ブリー・ラーソン サミュエル・L・ジャクソン
ベン・メンデルソーン ジュード・ロウ
ラシャーナ・リンチ





短文感想
手放しでは誉められないが、アベンジャーズエンドゲームに向かう物語としてはちょうど良い感じの物語!

個人的リンク率 75%














【ネタバレ感想】
世界中で大ヒットを続けているMCU(マーベル・シネマティク・ユニバース)の中でもかなり見易い映画でした。

誉めたい所から誉めます。
まず、女性ヒーローで大ヒットした映画だとワンダーウーマンがありますが、個人的にはワンダーウーマンよりも好きです。
だってキャプテンマーベル、無茶苦茶なんだもの!

記憶喪失のヒーローが断片的な記憶を頼りに自分を取り戻していくあらすじで、初っぱなからクリー人の星 ハラで始まります。
で、敵のスクラル人(誰にでも変身可能)から星を守ろうとして捕まって脱出したのは良いけど、もう既に地球まで来て、地球に不時着して、記憶を取り戻そうとしたら、クリー人が敵で、スクラル人は難民的な存在であると知って、スクラル人を助けるためにクリー人が死ぬほど欲しがってる物(インフィニティストーン)とスクラル人と地球人を守って、クリー人を追い返したら、最後はスクラル人と共に宇宙を旅するってのが主な流れです(かなり雑です)


素晴らしいのはなんと言っても、キャプテンマーベルのキャラクターです。
このキャプテンマーベル(本名がキャロルなのでこれ以降はキャロルと言います)が兎に角、強いのも素晴らしいけど、それ以上にタフです。

基本的には顔がブスっとしてて、美しいと言う感じではなく、何処が生意気な印象がありますが、全く折れないんですよ。
記憶が無くなっているから、地球に落ちて来た時どうするのかなぁって思ったら、全然ピンピンしてるし、通報があって来た警察官の人に通信機はどこ?ってこれまた何の問題も無さそうに聞き、公衆電話を改造して、クリー人のリーダー(ラスボス)と話をする、しかもスクラル人を一人で何とかしようとする、サミュエル・L・ジャクソン演じるニックフューリーが来ても全然動じません!
その後にスクラル人に襲撃されてもまだ動じず、電車の中で変身したスクラル人と結構大暴れで戦ったり、普及しはじめたばかりのパソコンを使って自分の記憶の場所を探したり・・・兎に角まぁ無茶苦茶タフです。

そこが素晴らしいんです。
コマンドーランボーみたいにタフなキャラクターが好きなので、キャロルのキャラクターも好きになりました。

記憶を取り戻し、クリー人に騙されたと知ったキャロルが「私は何者?」って初めて弱音を吐くんですよね。その時に支えるのが記憶を失う前の親友マリアなんです。

この二人の友情の描写を個人的に言うならもう少し観てみたかったです(続編に期待)

キャロルのキャラクターで一番近いと感じたのは、ターミネーター2のサラコナーですね。
強くてタフででもどこか脆い感じがそっくり!




次にサミュエル・L・ジャクソンが全編CG加工して挑んだ若い頃のニックフューリー。
このキャラが、何ともまぁ、サミュエル・L・ジャクソンらしいキャラなんですよ。
ユーモアたっぷりで、何処が飄々としててでも冷静で、頭のキレも観察力も高い。
今までのアベンジャーズシリーズだと、冷静沈着なボスって印象しかなかったけど、今回の映画では、陽気なおっさんの印象の方が強くて、この人がいつも良くやるキャラなんですよね(いつもならもう少し下品)
キャプテンマーベルに負けず劣らず出ずっぱりです(ちょっと予想外)


衣装も素晴らしいんですよ!
例えばキャプテンマーベルとワンダーウーマンを比べると、ワンダーウーマンの方がセクシャルで男受けする印象なんですよ。で、キャプテンマーベルはクリー人の戦闘服だから性別を感じさせない印象。
次に、一般人に混じれる為に着る衣装も一応女性の体型のマネキンから盗んだけど、これも性別を感じさせず(着こなしで少し感じる)と、兎に角、短絡的に考えたときの男が感じるような女性らしさの部分がないんですよ(かなり偏見的で申し訳ありません)

はい!かなり好みです!

かわいい感じよりもバイクとか硬派な印象の物が似合うので、それがかっこいい!



次に強さに行きますが、無茶苦茶強いです。
ネタバレですが、キャプテンマーベルの力の源は原作は知らないですけど、この映画ではインフィニティストーンです(正確にはインフィニティストーンの力を利用したエンジンが爆発した事により漏れでたエネルギー)

インフィニティウォーの時のサノスに近い力なんですよ(サノスの方がストーンの数が多いので単純に考えても約六倍強い)
そのお陰が、力が解放されたらもう完全に敵なし状態、無双です。
しかも、キャロルのキャラがタフで少し脳筋な感じだから、無双が異様に似合うんですよ!
ここまで無双が似合う主人公も中々ない!
「just a girl」もBGMとして場を盛り上げてくれます。

一言、簡単に書くなら、超爽快です。








ただ、不満点も多くあり、
例えば、今回の映画はSFサスペンスとして宣伝されてますが、サスペンスの部分が薄くて、記憶がない主人公が取り戻したら、実は味方だった人達が敵って・・・・・はい、サスペンス映画のド定番です。


もう迷うことなき、ド定番です。



別に定番でも良いんですけど、いささか宣伝でサスペンスとして推されてて、サスペンス映画として観ようと思ったら、これだったので肩透かしでした。


例えば、『天使と悪魔』みたいに味方が黒幕でも良いけど、敵も1枚岩ではないような感じが少し欲しかった(『天使と悪魔』はカメルレンゴと暗殺者が悪党ですが、暗殺者も最後は捨て駒にされます)

この映画で言うなら、敵のチームの面々も真実を知ってる人間と知らない人間に分かれてて、キャロルの味方をする人間が1人、欲しかったです。

何分、勧善懲悪は嫌いじゃないですけど、一枚岩な組織やチームが嫌いなので(自分でもめんどくさい性格です・・・)

後、キャロルについてなんですが、ラストでスクラル人と一緒に旅に出ますが、何故かそれまではヘルメットをしてたのに、急にしなくなったのでえーってなりました(細かいですが気になってしまったので)
恐らく、そっちの方がブリー・ラーソンの素顔が見えるからだと思いますが・・・気になってしまいました。

後はレーティング的な問題を避ける為だと思いますが、この映画って、基本的にクリー人とスクラル人が戦争してると言うわりにはそこの描写が少なく、観にくいんですよ。まあ、きっちり描くとレーティングが高くなるからだと思いますが、それでも少なかったので、キャロルがスクラル人のリーダーのタロスをテロリストって言いますけど、それが分かりにくいから、そこまで感情が揺さぶられなかったです。『スタートレックイントゥーダークネス』のカーンが議会を襲撃するようなシーンが欲しかった(テロリストと言うのであれば・・・)

さらに、今回は驚きも少なく、例えばインクレディブル・ハルクは、エンドロールでトニースタークが出て驚きましたし、アントマンではファルコンが出て驚いたし、シビルウォーではスパイダーマン。物語での驚きなら、ウィンターソルジャーのバッキー、シビルウォーでのバロン・ジモの行動、ブラックパンサーのワカンダが犯してきた罪etc
と今までの作品なら、もう少しあったサプライズが今回少なく、ニックフューリーが眼帯になった理由も驚いたには驚いたけど、それはある程度予想した上での驚きだったから、インパクトが弱かったです。話の内容も前述の通りの定番ものでしたから、更に驚きが少なかったです。

ラスボスを演じたジュード・ロウも素晴らしいですが、もう少し・・・キャスティングを替えて、善人の役柄が多い、例えば英国王のスピーチコリン・ファース、暴走した父親役が多いリーアム・ニーソン、007のダニエル・クレイヴ、コメディ役が多いサイモン・ペッグなど、出来ればキャスティングから少し予測不可能な人を選んで欲しかったです。

それと前述で「just a girl」が流れるクライマックスの事を言いましたが、盛り上がる事には盛り上がりますが、ガーディアンズやマイティソーバトルロイヤルに比べると盛り上がりに欠けます。理由は、ガーディアンズもソーもクライマックスの曲をOPに使ったり、喧嘩して分かれる時に使ったりとそれまでのシーンで印象的に使っているので、それに比べると今一ぱっとしませんでした。
はっきり言うとパッと出感が半端ないんです。
これをやるんだったら、記憶を取り戻した時に今までの自分の記憶の映像に合わせてこれを流すとかすれば恐らくもっと印象的だったと思います。

と、こんな風にダラダラと無駄に長く書きましたが、アベンジャーズ誕生前の物語と言ってるだけあって、予備知識無しで観れるので非常に見易い作品だと思います。
ただ、個人的には不満もあるのでこうなりました。