アクション好きが観てきた映画感想!!(あくまでも個人的な感想です)

映画の感想をブログでやってみます。なにぶん素人ですのでどうか暖かい目で見てほしいです(不快になられても責任とれませんので悪しからず)

ドラゴンボール超 ブロリー

ドラゴンボール超 ブロリー

監督 長峯達也

原作・脚本 鳥山明

演者 野沢雅子 久川綾 堀川りょう
中尾隆聖 宝亀克寿 島田敏
水樹奈々 杉田智和

短文感想

ドラゴンボール史上、最も熱く最も素晴らしい、全てにおいて最高傑作な一作

個人的リンク率100%







【ネタバレ感想】

最早、説明不要なドラゴンボールでございますが、言います。

まず、超のアニメははっきり言って批判が恐ろしいほど多く、正史とか正史じゃないとか、Zで全て終わっているんだとか、原作が全てとか、GTまでとか色々と言いますが、個人的な意見を申すなら、もう黙って欲しいと思っています。基本的に楽しめれば良い方なので・・・

さてと、今回もまた正史云々で批判がありましたが、ドラゴンボール初期には月に行っていたのに、宇宙で生きれないとか、地球を割ったりと色んな事をしていてその度に変えていったので、今さらこの程度のこと、私は何とも思っていません。

今回は今までの超のアニメを含めて考えるなら、一番全盛期の鳥山明の作風に似ていると思いました。

所々に散りばめられたギャグ。

骨太なサイヤ人の歴史。

それから始まった、三人のサイヤ人の運命。

一人のサイヤ人の憎しみ。

全ての元凶のフリーザとコルド大王の歴史。

四人のサイヤ人の親の愛情。

二人の兵士の選んだ道。

その全てが大好きです。

説明:ブロリーとは『燃えつきろ!熱戦・烈戦・超激戦』で初登場し、脚本家の小山高生によれば、悪の孫悟空と言うのをコンセプトに作った、人気の高い最強級のキャラクターで今まで原作に登場していなかったのですが、今回満を持して登場です。

まず、サイヤ人の歴史から始まった物語の上で観ていて嬉しかったのが、パラガス、べジータ王、ギネとバーダックと言う立場が違う親たちで、皆、全員息子に対して愛情が深いんですよね。

パラガスはブロリーべジータ王の策略で星飛ばしに合うのを知って、飛び出して追いかけますし、べジータ王は息子のべジータに凄い期待をしていて、それ以上の力を持つブロリーの力に嫉妬したり、バーダックとギネはフリーザの攻撃に対して、悟空を逃がします。

それぞれ、愛しかたも違うし、冷酷な部分もあるけど息子を守ろうとした所は一緒だったのを観て、皆根本は一緒なんだなって思いました。

そして、時が流れて、超の最終回後。

ブロリーはパラガスと共に水すらない惑星バンパで暮らしていた(もう一人ビーツって言うサイヤ人もいたけど着いた瞬間にパラガスが食料確保のために殺しました)

フリーザは、ドラゴンボール集めと新しい戦力を探しに、下っぱに探させたりしていて、その下っぱがチライとレモでした。

チライは、銀河パトロールから宇宙船を盗んだ罪で逃亡してその経緯があってフリーザ軍にきた若い女、レモはコルド大王時代からのパイロットで戦闘力なんてものはなく、しぶとく生きていた男。

そんな二人は、宇宙を飛んでいる最中に、パラガスが何十年も出していた救難信号をキャッチしてバンパに来ます。

そこで、ブロリーと二人は合うわけです。

フリーザ軍に行くまでの絡みは好きで、ブロリーにチライがチョコをあげて、ブロリーがありがとうって言うんですけど、それじゃ堅いからサンキューで良いって言って・・・

もうこの絡み!

ずっと観てて面白いなぁって思っていて、鳥山明らしい純粋な初々しい絡みだったので超好みでした。


そこから、
フリーザ軍で、フリーザの元に連れてきた時にフリーザがチライとレモに対して報酬を払っていて、具体的な価値は分からなかったけど、レモの台詞から多額の報酬で、フリーザの良さってこの気前の良さですよね。恐ろしくて残酷だけじゃなくて、そこら辺の金払いの良さも魅力的で好きです。

今回、フリーザドラゴンボール集めをする理由が不老不死じゃなくて(死ななくても動けなければ意味がない)、身長を伸ばしたいと言う何とも笑うしかない願い事で、昔からの部下に第2形態でいたらどうですか?って言われても、私は完全体でしかも成長期って感じで伸ばしたいんですって答えてて、そうそう、こういうくだらない願い事も初期のドラゴンボールにあったよなぁって観てて感じました。

食堂のシーンで、パラガス親子とチライとレモは一緒にご飯を食べますが、そこへ見るからに三下っぽい戦闘員がチライに絡んできます。ブロリーは戦闘員を止めますが、殺しかけて首を閉めてしまい、パラガスは自前のリモコンからブロリーの首輪に電流を流します。かなりの苦しむブロリー
チライとレモはパラガスを批判しますが、パラガスは聞く耳持ちません。
チライは、リモコンを盗みます。
その後、チライ、レモ、ブロリーは一緒に休憩をしていて、ブロリーは戦闘が嫌いだったり、腰に巻いている毛皮は話さなくなってしまった親友の耳だった事が判明します。
観た瞬間、悟飯に近いなと思いました。



打って変わって地球側
悟空とべジータが修行していたら、ブルマが集めていたドラゴンボールフリーザ軍に奪われたから追おうって話になっていて、何故かいたビルスウイス

まぁ、ビルスは今回留守番でブラの子守りだけど・・・良くブルマ、神様に頼めるよなぁ

ウイスは面白そうって事で一緒に行くと、

フリーザ軍のまつ氷山に向かっている最中にブルマがドラゴンボールを集めた理由が、何と若返るために、しかも五歳くらいとみみっちい感じで若返ると、何故五歳くらいなのかというと、急に若返ると整形手術って噂されるからって、何ともオバサン臭くて、そしてみみっちい所がフリーザにそっくりで、基本的にこの二人が今回のコメディアンです。



氷山で、対面するパラガス親子と悟空とべジータ

パラガスはべジータに対して恨み全快で、フリーザも半ば余興とブロリーの戦力調べで悟空らと戦闘すると決めているので、始まるべジータブロリーの戦闘。

これがまぁ、始まりの戦闘の筈なのに、良く盛る。

べジータも徐々に力を上げていってブロリーを追い詰めますが、ブロリーべジータの想像以上のスピードで成長していきます。
大猿状態の力を素の状態でも出せるようになった新しい形態でべジータを追い詰めるブロリー
パラガスは、止めようとしますがリモコンがないので無理です。

そして、サイヤ人ゴッドの状態のべジータを押したら、悟空が割り込む形で参戦。

自分も超サイヤ人から、ゴッドになり、金縛りを掛けますが、ブロリーには効かずにやられたのでブルーになって応戦します。

良く、何で最初からブルーで挑まねぇんだよって批判がありますが、今回は、ゴッドの時は、業を出して、抑える感じで、ブルーの時は完全に相手を倒す感じになっていたので、そこまで気にならなかったです。悟空もブロリーに対して悪い奴じゃねぇって言ってますし、完全に抑える方重視だったのがブロリーの力が強すぎて、倒す方にシフトチェンジしたようです。
ブロリー、強すぎ!

ただ、流石にブルーになった状態の悟空には勝てずに徐々にやられてきます。

ここでフリーザが何と、悟空が超サイヤ人になったときの事をブロリーに対して実行するんですよ。

悟空はクリリンの死でなりましたが、ブロリー超サイヤ人にさせるためにパラガスを殺すんですよ。

この時のパラガスは、ブロリーに対する恐怖で完全に怯えてて、死んだときに、最後までサイヤ人の特性に振り回されたなって思いました。
べジータ王がブロリーにした事、自分がブロリーにしてきた事、解放され続けるブロリーの力。
恐らく、ブロリーの戦闘力がもっともっと小さくて抑えやすいかったら、こんな結末じゃなかったのかなって、観ててちょっと泣きました。

ブロリー超サイヤ人化です。
まぁ、はっきり言いますが、かなり怖くて観ていて悲しい気持ちになる不思議な変身でした。
小説版を見るにどうも怒りより、パラガスを失った悲しみの方が大きいようです。
もう、ブロリーのパラガスに対する愛情が凄くて泣きながら見てました。

暴走するブロリー

悟空とべジータは二人で応戦するが強すぎて無理なので、フリーザに押し付けて、瞬間移動で退避!

そう、この映画っていつもべジータとかピッコロが映画で受けていて噛ませポジションをフリーザがやっているんですよね。しかも、元凶が全てフリーザのせいだから、ボコボコにされていても全く同情の余地なし!
むしろ、ドンドンやってくれぇって思いました。
ゴールドになっても一時間以上、ボコボコにされまくるから、恐ろしいくらいタフなんだけど・・・

そして、悟空とべジータはなんと!フュージョンして、ゴジータとして挑みます!

べジータが当然の如く渋りますが、悟空の愛するブルマがどうなってもいいのかの言葉を聞いてやることに・・・ブルマ、愛されてんなぁ。

まぁ、ブルマはウイスと一緒にいるから、安全だと思うけど、

そして、ゴジータになり、ブロリーに挑みます。

ここで嬉しかったのが、『復活のF』の時の個人的な不満点だったCGの使い方で、Fの時は、のっぺりな印象を受けて嫌な気分になりましたが、今回はなんと、キャラクターを動かしまくりそれを克服!しかも、横移動だけでなく縦移動も追加で!作画スタッフさんお疲れさまでした!

そこからは、ブロリーが半裸になったりして、最後のかめはめ波を受ける前に、チライとレモがドラゴンボールブロリーをバンパに移動させて、

最後は、ブロリー、チライ、レモの三人の所に悟空が来て、悟空とブロリーが再戦の約束をして、悟空が「オラ、孫悟空。そしてカカロット」って言って終わりました。


まぁ、とにかく、これはもう主役が完全にブロリーでしたね。
間違いなく、ブロリーブロリーによるブロリーの為の映画と言っても過言ではないほどのブロリー無双。

ってか、ただの超サイヤ人状態で、ブルーと互角って、凄すぎる!

フリーザもいつか一緒に仕事を、みたいな感じだったけど無理じゃないかな?

ただ、チライに関しては少しうーんってなった部分もあって、リモコンを壊して、その結果が暴走するブロリーだったのに、全部パラガスのせいにしていて、そこは違うんじゃない?って思ったのもありますが、まぁ、そんな所を一々言ってもキリがないので止めます。

そして、凄く!この映画を観ていて思ったのが、

ブロリー、チライ、レモの三人が、
悟空、ブルマ、ウーロンの関係にそっくりなんですよね。

悟空とブロリー

ブルマとチライ

ウーロンとレモ

全然、違うように見えて立場や役回り、そして精神的な部分で凄いそっくりなんですよ。
意図したのか偶然なのか、はたまた私のただの解釈なのかはわかりませんが、

そして、最後のカカロットの一言

悟空って今までずっとカカロットって言われたら、孫悟空って言い返していましたけど、フリーザ編以降から気にしなくなり、ブウ編ではベジットの名前の時にカカロットを使うようになります。

だから、今回明確に自分からカカロットって名乗ってうぉーってなりました。

悟空の物語って初期から考えると、
無印は、悟空が誰かと出会いどんな冒険をしてきたかの物語で、サイヤ人編は悟空のルーツの物語。
フリーザ編は、悟空がサイヤ人を受け入れる物語。
セル編は悟空が父親になる物語で、今回の映画で悟空はサイヤ人ってことをもう完全に受け入れたんだなって思いました(ブウ編に関しては、物語を引っ張ってるのはサタンとブウだからカウントしません)


とにかく、色々とうだうだと書きましたが、これが、ドラゴンボール史上最高の物語だったのは明白です。
鳥山明は、今のドラゴンボールで初期のドラゴンボールをブラッシュアップしたのです!

以上を持ちまして感想を終わります。